元来、「風水」は中国伝承の「環境工学」でした。古来より中国の人は、「目には見えない、情報をもったエネルギー」を「氣」と呼びました。そして、天地自然の「氣」をよく観察し、それによって「どのような土地や住居に住めば良いのか」「住宅の造作をどのようにすれば氣エネルギーが集まるのか」などの知識を体系化し、それを調整するための技術をつくり上げてきました。それが「風水」です。
この技術は中国の歴代国家の首都の造営に常に活用されてきました。日本でも京都・鎌倉・江戸に首都を構えた時の権力者たちが活用してきました。
「環境」が発している「情報=(波動)」は、「脳」を経て「心」や「体」に作用します。この「波動」が「心」を動かしているとも言えます。「環境」の発する「波動」を整えるテクノロジー、それが東洋の叡智である「風水」です。
「風水」は現代の用語に照らせば「環境心理学」、あるいは「環境脳科学」とも言い換えることができるテクノロジーです。その根底にある考えは、「環境」と「脳」と「心」と「経済」は互いにつながっているということです。これらをつないでいるものこそ、目には見えないが確実に存在している「氣」なのです。
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